荒廃した足尾の山に緑を取り戻す活動は、私たちから次の世代へ、そしてさらに次の世代へと受け継いでいかなければならない、気の遠くなるほど時間を必要とする活動です。そのためには、多くの人たちの後押しを必要としています。
当会の趣旨にご賛同いただける皆様からのご連絡をお待ちしております。
●ご入会方法
郵便振替にて年会費をご入金ください。振込のとき、用紙のなかの通信欄に、住所、氏名、電話番号を記入いただければ、入会手続きは完了です。
●会費のご入金先
郵便振替 【加入者名】 足尾に緑を育てる会
【口座番号】 00100-6-360739
●年会費
【正会員】 10,000円
【個人賛助会員】 3,000円
【活動会員】 1,000円
【団体賛助会員】 10,000円(1口)
自由な金額による「カンパ」の振込も歓迎いたします。
ぼくの曾祖父は生野銀山から仲間三人と足尾にやってきた坑夫です。そして足尾銅山の隆盛の中で生き、足尾に住みつきました。ですから、ぼくは子どものころから足尾にはよく来ていました。そうしたこともあり、植樹デーには毎年欠かさず来ています。
見渡すかぎり岩だらけのハゲ山がつづく足尾の山に木を植えるのは、けっして楽ではありません。石ころの地面には、スコップもうまくはいらないのです。苗木や土を険しい斜面に運び上げ、汗をかきかき3000本の木を植えて、谷の反対側から自分たちの仕事を眺めます。まるで象の背中にバンソウコウを貼ったかのように、ほんの小さな印がついているばかりです。自然は本当に大きいのです。
それでも私たちは、木を植え続けていきます。百年以上かかって傷めつけられてきた足尾の山に緑を取り戻すには、焦らずゆっくりしつこく一本一本植林していくよりほかにありません。役所が予算を使って植えた千本より、千人が一本ずつ植えた苗木のほうが貴いと、私たちは知っています。なぜならば、私たちは山に木を植えると同時に、私たちの心の中にそれと同じ数だけの木を植えているからです。心の木もずいぶん育って楽しいことこの上ありません。
これからも、みんなで一緒にやっていきましょう。
※このメッセージをいただいた後、2010年2月8日に立松さんは急遽されました。謹んで哀悼の意を表すとともに、立松さんの志をみんなで引き継いでいきましょう。