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足尾で里山再生を目指す

 里山(さとやま)とは、人里に隣接することで、人間の生活の営みに影響を受けた生態系がある山とされる。現在、当会が植樹を進めている地域には、かつて松木村と呼ばれた豊かな山村があった。佐藤治由「二宮尊徳の日光神領廻村の記録を読む」によると、豊かな田畑があったという(『二宮尊徳全集』廻村日記(用水路関係))。

 当時の松木村は、そのため里山と呼ぶにふさわしい山村だったのだろう。しかし現在の足尾は、ご存じのように、皆さんの力を借りて植樹を進めている真っ最中。決して、里山とはいえない状況が、松木村廃村以降、長い間続いていたのだ。銅山閉鎖直前を知る世代の昔話では、「夏に蚊に悩まされた記憶があまりない」といわれる。生態系もへったくれもない状況だったのだろう。

 しかし、悲観ばかりしているわけにもいかない。写真のように、市民の力による植樹が続いた結果、ようやく幼木林の間伐を行い、その枝をチップに粉砕して、新しい土壌作りに利用できるまでになっている。ようやく、森自身の力による再生産に踏み出すことができるようになったのだ。キツネやサル、シカ、カモシカ、そしてツキノワグマも足尾の山々を闊歩するまでになっている。そう、足尾の里山化は着実に進展しているのだ。しかし気の遠くなる時間が必要だろう。

 でも、積極的にかかわってくれる皆さんがいらっしゃるので、「人間の生活の営みに影響を受けた生態系」である里山に、いつかきっとなることでしょう。

 

第21回春の植樹デーチラシ(JPEG)
2016syokuju.jpg
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